フリースタイルダンジョンが好きな、そこのアナタ、2代目モンスターの輪入道(わにゅうどう)を知っていますか?
3代目モンスターを決定するトーナメント戦では、おしくもTK da 黒縁に敗れて、モンスター継続となりませんでしたが、熱いバイブスと高いスキルで、数々の強豪ラッパーを返り討ちにしてきた功労者ですね。
今回はそんな、輪入道について紹介します。
輪入道(わにゅうどう)とは?ラップの特徴は?
輪入道(わにゅうどう)は1990年生まれの千葉県出身で、KOK2016準優勝、UMB2018 BEST4などの戦績を持ち、フリースタイルダンジョン2代目モンスターとしても活躍したラッパーです。
輪入道がフリースタイルを始めたのが、2007年の17歳のときで、初めてわずか4ヶ月で、千葉のREPRESENT MC BATTLEで優勝して、賞金20万円を獲得します。
輪入道は、自身の音楽ルーツである長渕剛にも認められており、2015年の10万人ライブでは、長渕剛と共にステージに立ち、ラップを披露しました。
そんな輪入道のバトルの特徴は、なんといっても熱いバイブスです。
こめかみに血管が浮き出るほど、熱量が込められた気迫あるラップをします。
相手との対話重視ではありますが、リズミカルなフローをするスキルフルなラップも出来る実力派です。
主なバトルの戦績
輪入道は、KOK2016準優勝、UMB2018 BEST4、罵倒GRAND CHAMPION SHIPでは、2012・2014・2018で優勝しており、全国大会で強さを発揮しています。
特に2014年のバトルでの勢いは凄まじく、6大会連覇を含む、10以上のバトルイベントで優勝しており、獲得賞金は100万円を超えていたようです。
UMB2014でもR指定と並んでの優勝候補でしたが、本来の調子が出せずに1回戦のスナフキンに破れてしまいました。
UMB2014のドロー表では、輪入道・R指定・DOTAMA・呂布カルマ・スナフキンが同じ山にいる死のグループで、フリースタイルダンジョンモンスターが4人いるなんて、恐ろしい大会でしたね(笑)
ベストバウト
輪入道は即興かつバイブス高く相手と対話するスタイルなので、数々のベストバウトを生んでいます。
今回はその中から好きなバトルをピックアップしました。
罵倒2012 vsTK da 黒縁
フリースタイルダンジョン好きなら、このマッチアップは知っていると思いますが、
過去にも彼らの対戦は行われていました。
16×3小節という長丁場でも1小節も無駄のない両者の熱い語り合いは、
ディスり合うという次元を超えた、熱い対話を感じます。
接戦の末に輪入道は、TKに敗北を喫しますが、輪入道自身も本バトルを、印象深いバトルだと、ニートYOKYOのインタビューで話していました。
罵倒2016 vsスナフキン
UMB2014では敗北した、因縁あるスナフキンとの対戦です。
ビートはバトルでよく使われる「Touch B」。4・8で音ハメがあるので、盛り上がるビートですね。
スナフキンの2バース目で、
「轍、跨ぎ、ながら、私、形、倒してる、ビートで、叩き割る」
と「aai」で踏みまくりつつも、UMB2014の対戦で「叩き割る、お前の片割れ(輪入道のアルバム名)」のサンプリングも入れた完璧なバースを決めます。
しかし、対する輪入道も3バース目で、
「おたくの鼓膜を響かす、俺が道楽ではなく必要悪、脳膜まできっちり侵入」
と固いラインを落とします。試合を通して、輪入道が固い韻を量産しながらも、文脈も通ったラップを披露していたので、軍配が上がりました。
輪入道(わにゅうどう)の楽曲
輪入道の楽曲は、ルーツを長渕剛にしているため、歌詞に重点を置いています。
勇気づけられる曲が多い中から、好きな曲を紹介します。
俺はやる
フリースタイルダンジョンの入場曲の一曲です。
輪入道の真骨頂とも言える、尖すぎるほどに真っ直ぐな歌詞が突き刺さる一曲です。
ビートも、どことなく長渕らしさがありますね
徳之島
実際に輪入道が徳之島を訪れた時に、感動した経験をラップにした楽曲です。
輪入道は、直接的な表現をしてしまうとチープになってしまいがちなラップを、そのままの文脈で表現してもカッコいいのが、凄いですね。
まとめ
輪入道は、長渕剛に認められて熱いバイブスを持つラッパーです。
フリースタイルの実力も一流ですが、音源もアツくて元気がもらえるので、落ち込んだ時に聴いてみて下さい。