高校生ラップ選手権が好きなアナタ、GOMESS(ゴメス)というラッパーを知っていますか?
第2回高校生ラップ選手権に出場し、準優勝し、人気ラッパーになりました。
彼は自閉症でありながらも、その逆境をHIPHOPで跳ね返した強い人間です。
今回は、そんなGOMESS(ゴメス)を紹介します。
目次
GOMESS(ゴメス)のプロフィール
本名 | 森 翔平(もり しょうへい) |
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年齢 | 25歳(現在2019/12/12) |
出身 | 静岡県 |
バトル戦績 | 第2回高校生ラップ選手権 準優勝 |
所属 | LOW HIGH WHO? PRODUCTION |
GOMESS(ゴメス)は、小学生の時にUVERworld(ウーバーワールド)を好きになり、音楽にハマります。
家が裕福でなかったことから、毎週図書館でCDを借りて、日々音楽を聴くことに明け暮れていたようです。
曲を作り始めたのが、11歳の時、当時は自閉症により、不登校でした。
キッカケはテレビゲームで五線譜に音符を並べて音にするというシンプルなもの。
楽器の経験がないゴメスは我流で学び、お小遣いを貯めて作曲ソフトを買い、本格的に楽曲制作を始めました。
中学校も不登校だったGOMESS(ゴメス)ですが、友人のおかげで高校に通うようになり、2012年には第2回高校生ラップ選手権に出場し、人気ラッパーになりました。
主なバトルの戦績
GOMESS(ゴメス)は、第2回高校生ラップ選手権準優勝、ADRENALINE 2014 BEST16の戦績を持っています。
しかし、音源制作に力を入れていた都合で、ここ数年はバトルイベントには、出場する機会が減ってしまっていました。
久しぶりに出場した戦極MCバトル20章では、声に円熟味が増し、言葉の重みを感じさせるリリックで、大きなインパクトを残しました。
今のバトル界にはいないスタイルなので、今後もバトルイベントに参加してくれれば、面白いと期待しています。
ベストバウト
そんなGOMESS(ゴメス)のベストバウトを紹介します。
第2回高校生RAP選手権 vs Kay-on
第2回高校生ラップ選手権の決勝戦。在日韓国人をレペゼンするKay-onとの対戦です。
ビートは「証言」
Kay-onは声質とリズムキープの上手さが際立っていました。
「お前は人種差別主義者、そんなやつは俺に勝つのは無理さ」
対するGOMESSは、
「人種差別?絶対しないおれはされてるはず。」
「証言の8番手に俺はなる」
証言は7人のレジェンドラッパーでマイクリレーをしている曲なので、自分もいつか、そのレジェンドに並ぶラッパーになるという気合が見れたバースです。
パンチラインではGOMESS(ゴメス)が勝っていたと思いますが、ラップの完成度でKay-onに軍配が上がりました。
戦極MCバトル 第20章 vs 韻マン
韻に特化したホメオティック遺伝子でお馴染みの韻マンとの対戦です。
相手をディスらずに対話に持ち込むタイプのGOMESSと、相手へのアンサーは一切無視で韻を踏みまくる韻マンの対戦だったので、どうなるのか予想も付きませんでした。
GOMESSは、韻マンが韻を踏む過程で、同じ言葉を2回言ったり、接続詞がおかしくなっている矛盾点を的確について、会場を盛り上げます。
劣勢かと思われた韻マンは3バース目では、
「毎回フロウがどうこうって、メンヘラかよ、嘘やろ、内容オールクソ雑魚って、ちゃんとやれやプロやろ」
と、文脈が通った韻を踏みます。
結果はGOMESSの勝利となりましたが、拮抗した勝負でした。
GOMESS(ゴメス)の楽曲
GOMESS(ゴメス)は自身の苦悩や辛さを音楽に昇華しているため、勇気づけられる曲が多いです。
そんなゴメスの楽曲を紹介します。
人間失格
自閉症でパニック症状になってしまった過去をリリックにした曲です。
歌詞の一つ一つに重みがあり、泣いてしまうほど、突き刺さる内容です。
LIFE
切なくもメロディアスなビートにゴメスの等身大の歌詞がハマっている楽曲です。
日本語ラップが好きな理由が、リリックの美しさや表現の多彩さだと改めて、気づかせてくれました。
まとめ
GOMESS(ゴメス)はHIPHOPで自閉症を乗り越えました。
だけでなく、YouTubeのコメント欄を見ると、同じ境遇の人たちに勇気を与えています。
これがHIPHOPの可能性であり、希望であることを体現しているラッパーです。