フリースタイルダンジョンが好きで、日本語ラップも聞き始めた人は、ANARCHY(アナーキー)というラッパーをご存知でしょうか。
京都の団地育ちで、暴走族のリーダーから、HIPHOPシーンの中心に躍り出た、ストリートドリームを叶えたラッパーです。
2019年10月には自身が初監督を務める映画『WALKING MAN』が公開され、若手実力派俳優の、野村周平が主演を務めたことも話題になりました。
そんな多方面で才能を発揮しているANARCHY(アナーキー)について紹介していきます。
目次
ANARCHY(アナーキー)とは?どんなラップをするの?
ANARCHY(アナーキー)は1981年 京都府生まれで、治安の悪い地域で育ちました。ラッパーとしてのルーツは、Zeebraで、彼が出演する音楽番組を見て、本格的にラッパーを目指し始めたようです。
アナーキーは暴走族のリーダーだった17歳の時に、少年院送致の経験があります。
その時の罪状の1つが「決闘罪」という、適用件数が少ない罪で少年院に入っています。
ANARCHY(アナーキー)のラップは、ハードな生活を抜け出そうとするハングリーなリリックと、特徴的なしゃがれた声が、マッチしています。
現状に満足いってない人に突き刺さり、俺も何かやってやろうと、活力をくれる曲が多いです。
また、HIPHOPで成功した後は、成功して遊びまくっている様子もラップするという、アナーキーのように過酷な環境にいる子供に夢を与える曲もあります。
アナーキーの楽曲は?
そんなアナーキーの楽曲を3つ紹介したいと思います。
特徴的な声と、ハングリーな歌詞に注目してみて下さい。
Fate
ANARCHY(アナーキー)のアンセム的な一曲です。
固く韻を踏みつつも、尖ったままのストレートなリリックが心を打つ一曲です。
DABO ANARCHY アナーキー KREVA – I REP
BACH LOGICのドリーミーで壮大なビートの上で、3人のレジェンドがラップをしている、日本語ラップを代表する一曲です。
全バース好きなんですけど、特にアナーキーのバースは詩的で、「ディッキーズ コンバース 路上のキャンバス キックワンバース 聴き逃すな」という歌詞がめっちゃ好きです。
Energy Drink
ロウで重いイケてるビートに、ANARCHY(アナーキー)のラップが映える一曲です。
HOOKがキャッチーで口付さみたくなります。クラブでかかっても盛り上がりそうですね。
【AWAテレビCM】ANARCHY & DJ IZOH 篇
楽興ではありませんが、AWAのCMがクソカッコイイです。
DJ IZOHの鬼スクラッチと、アナーキーの実直な歌詞がマッチしていて最高です。
監督務めた映画「WALKING MAN」の評判は?
野村周平が演じる主人公アトムは、極貧の母子家庭で育ち、幼い頃から吃音症でコミュ障、さらに事故で重症の母親を抱え、思春期の妹を放っておけないという気弱で心優しき青年。不用品回収業のアルバイトで生計を立てる彼がラップと出会い、バカにされながらも、最底辺の生活から抜け出すべく奮闘し成長を遂げていく青春物語だ。監督のANARCHY自身の実体験も盛り込まれており、半自伝的な作品にもなっている。-FASHION PRESS 引用
過酷な環境から、HIPHOPで人生を変えようとする主人公が、アナーキーの自身や楽曲「Fate」とも重なる映画です。
映画の評判ですが、レビューサイトを見てみると、一部の映画ファンからは評価が分かれる作品になっているようですが、全体的には、高評価が多く、満足感が高い作品のようです。
一部の辛口評価の中では、ストーリーが読みづらいという意見もあり、ある程度、日本語ラップやMCバトルの情報を知ってるか、どうかで意見が別れてしますのかも知れません。
数多くのラッパーも出演しているので、日本語ラップ・MCバトル好きの方には、楽しんでもらえる作品だと思います。
まとめ
ANARCHY(アナーキー)は過酷な環境から這い上がったラッパーです。
そんな彼だからこそ表現できる音楽が、人々の心を掴んでいるのではないでしょうか。
映画監督とマルチな才能を発揮しているANARCHY(アナーキー)の今後の活躍にも目が離せませんね。