最近話題になっている、MCバトル
フリースタイルダンジョンや高校生ラップ選手権を見て、面白いと感じたけど、そもそもMCバトルってどう楽しめばいいの?
凄い事をやっているのは、わかるけど、どんな基準で勝敗がついてるの?
といった疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
結論としては、楽しみ方は人それぞれで、勝敗は審査員の感覚で決まります(笑)
それで終わるのは味気ないので、この記事では、楽しみ方の一例や、バトルの審査点などを紹介します。
言葉の格闘技として楽しむ
MCバトルは格闘技に似ています。
鋭いディスが決まった時は、パンチが当たったように、完璧なアンサーが決まった時は、カウンターが入ったように、観客が盛り上がって、歓声を出します。
MCも多種多様で、力で押し切る者もいれば、テクニカルな技を出す者もいます。
実際に、大きなバトルイベントでは、リング上でMCバトルをするイベントもあったりもします。
カッコつけた言い回しにしましたが、口喧嘩として楽しむことですね。
音楽を楽しむ
他には音楽として楽しむことです。
私自身、音楽に関しては全くの素人なので、詳しくはありませんが、なんとなく自分が好きなラップや声質、グルーブ感などは分かります。
イベントによっては、バンド演奏に乗ってのMCバトルなどもあるので、音楽的にも面白いと思います。
ハイレベルなMC同士の試合は、バトルというよりも、セッションのような感じで、聴いていて自然と身体が揺れてしまう事もあります。
気になったMCや、カッコ良いと思ったバトルビートの音源を聴いてみることで、MCバトルだけではなく、HIPHOPが好きになるかもです。
バトルの審査点
バトルはどんな審査点があるのでしょうか?
よく言われてるのは、以下の点です。
ライム(韻)
韻を踏むとは単語と単語の母音を合わせることです。前で合わせば頭韻、後ろで合わせれば脚韻と呼ばれます。
バトルでは主に脚韻で盛り上げることが多いです。
例えばバトル(aou)だったら、遊ぶ(aou)、仮装(aou)などで踏めます。
フロウ
フロウとは、定義が難しいのですが、簡単に言うと歌い方や節回しのことです。
ビートに上手く乗れているか、といった感じででしょうか。
アンサー
アンサーとは、相手の言ってきたことに対して返すことです。
アンサーをすることで、即興性や頭の回転の速さ、引き出しの多さをアピールすることができます。
相手の言ったことに韻で返したり、韻ではなくとも、会話で巧みに返したりすることがアンサーになります。
ほんの一部とはなりますが、以上の点はMCバトルの審査要素の基本事項なので、知っていると、バトルを楽しさも増えると思います。
バトルの審査方法
基本的な審査基準は変わりませんが、バトルイベントによって審査方法も異なります。
ここでは代表的な審査方法を紹介します。
審査員判定
これはフリースタイルダンジョンや、高校生ラップ選手権に当てはまる審査方法です。
5人などの奇数人で判定をして、勝敗を決める方式です。
このシステムならば、引き分けが起こらない(高校生ラップ選手権では引き分け制度あり)ので、尺の都合上の理由などで、テレビでのバトルでは、採用されているのかも知れません。
お客さん判定
これは一般的な方式で、審判がお客さんの声と挙げた手の数を判断して、勝敗を決めます。
この方式では、拮抗した試合で、お客さんの声と手の数で判断できない場合も多く、延長にもつれ込む試合も多くなります。
審査員+お客さん判定
これは上記二つの複合した判定で、お客さんの判定で勝った方に1ポイント、事前に選ばれた審査員の判定で勝った方に1ポイントの、2ポイント獲得したMCの勝利となるシステムです。
お客さんと審査員の評価が分かれた場合は延長になるので、こちらも延長戦になるケースが多いです。
好きなバトルMCを見つけよう
よりMCバトルにハマるためには、好きなMCを見つけてみましょう。
フリースタイルであれば、応援してみるモンスターを決めたり、チャレンジャーでカッコ良いと思ったMCがいれば、調べてみたりしてください。
YouTubeなどで、過去のバトルを見てみたり、因縁のMCや所縁のあるMCがいたりするのを知ると、よりMCバトルを見るのが楽しくなります。
まとめ
バトルの楽しみ方は人それぞれだけど、基本的な知識や、バトルの歴史を知ることで、より楽しめます。
勝敗に関しては、審査員の感覚ですが、基本的な要素を知っていると、判定にも納得がいくでしょう。
MCバトルは、知れば知るほど楽しいので、ぜひ色々なバトルを見てみて下さい。